2018/8/31-9/2 Forum Enters The Theater #1 「供犠」
<應典院寺町倶楽部主催事業>
――知ってました?
イチコって、先生のこと好きなんですよ。
先生に恋人がいるかどうかとか、いろいろ聞いてたみたいですよ。
『誰に』って。
先生知らないんですか?
今クラスで流行ってる――
彼女はあのひとが好きだった。
彼は分かって傍にいた。
男は気付かれないと思っていた。
女はずっと見つめていた。
まだまだ蒸し暑い秋の入り口。
これは、愛憎絡み合うサイコ・ホラー。
FETTの試演となった#0『ヤミウルワシ』を経て、初回となる今回の#1では「羊とドラコ」主宰/應典院寺町倶楽部会員である竜崎だいちによる『供犠』で“臨床心理の知恵”を舞台上に招き入れる。
開催日
2018年 8/31(金)~9/2(日)
8月31日(金) 19:00
9月1日(土) 15:00/19:00
9月2日(日)11:00/15:00
※受付開始・開場は開演の30分前
会場
浄土宗應典院 本堂
脚本・演出
竜崎だいち(羊とドラコ)
出演
細野江美(Shiny chouchou)
桐山篤
河上由佳(満月動物園)
岡村圭輔(劇団壱劇屋)
招き入れる“知恵”
宮原俊也(帝塚山大学こころのケアセンター臨床心理士)
大宅洋行(帝塚山大学こころのケアセンター臨床心理士)
料金
前売・予約 2300円 / 当日 2500円
應典院寺町倶楽部会員 1800円
ご予約
2018/7/22 10:00ご予約受付開始!
https://www.quartet-online.net/ticket/kugi
特設サイト
http://fett.toy-2.com/2018_kugi/
プログラム
Forum Enters The Theater #1 『供犠』は、 【演劇上演】 【エチュード】 【トーク】の3部構成で上演します。
*演出家・脚本家と俳優がつくりあげる劇世界・演劇作品(chapter 1)で生まれる登場人物に、脚本から解き放たれた俳優が命を吹き込んで、リアルな“知恵”に会いに行く(chapter 2)。その時間と空間から得る共有の体験と、それぞれが感じ取る固有の体験を“知恵”で水平につないでいくフォーラム。なにが固有の体験で、なにが共有できる体験なのか。“知恵”に学び、“知恵”も学ばされる。
chapter 1 : Performing Theater
「供犠」を上演します。(about 60 min)
chapter 2 : Theater x Wisdom Etude
「供犠」の登場人物が臨床心理士に会いに行く、1対1のエチュードを上演します。(about 15 min)
【chapter 2 出演】
- 8月31日(金)19:00 河上×宮原
- 9月1日(土)15:00 桐山×宮原
- 9月1日(土)19:00 岡村×宮原
- 9月2日(日)11:00 細野×大宅
- 9月2日(日)15:00 河上×大宅
*「供犠」の登場人物を用いた臨床心理士の現場(カウンセリング)のロールプレイ(模擬演習)とも言えます。
* Etude【エチュード】:場所や場面、人物の性格などだけを設定した即興劇。
chapter 3 : Forum with Wisdom
臨床心理士、出演者・演出・スタッフとが「供犠」の物語を振り返るトークを行います。(about 30 min)
【chapter 3 登壇】
- 8月31日(金)19:00 宮原・河上・細野・戒田・竜崎
- 9月1日(土)15:00 宮原・桐山・岡村・戒田・竜崎
- 9月1日(土)19:00 宮原・岡村・河上・戒田・竜崎
- 9月2日(日)11:00 大宅・細野・桐山・戒田・竜崎
- 9月2日(日)15:00 大宅・俳優全員・戒田・竜崎
「Forum Enters The Theater 」とは?
【演じるフォーラム⇒演劇はフォーラムを舞台に上げる】
Forum Enters The Theater【演じるフォーラム】(通称:FETT) は、演劇上演作品を各分野の“知恵”でひも解くプロジェクト。“知恵”をひも解くための演劇作品を製作するのではなく、演出家・劇作家・俳優が自分の創作活動として製作した演劇作品を“知恵”でひも解く。
仏教、臨床心理、キリスト教、コーチング、様々な分野の“知恵”(専門家)を、舞台にお招きし、上演作品の物語や登場人物の生き様を専門的な知見でひも解く。演劇に“知恵”を紹介する機会であり、“知恵”は演劇に触れる機会となる。
FETTのプログラムの特色に、エチュード(即興劇)のパートを設けていることがある。お招きした専門家のロールプレイ(模擬演習)を公開するとも言え、仏教の説法、キリスト教の懺悔、臨床心理士のカウンセリング、いのちの電話の相談員など、個人情報保護的に実際に見ることは叶わないパーソナルな空間をエチュード/ロールプレイで垣間見る。
舞台上で“上演”されるロールプレイ中で“知恵”(専門家)を訪ねてくるのは、俳優が演じる上演作品の登場人物。上演した演劇作品から“知恵”へと水平につなぐこの時間が、“知恵”(専門家)を「先生」としてお招きするのでも祭り上げるのでもなく、出演者・登場人物・脚本家・演出家・スタッフ、そして観客と同じ地平で考え気づく時間をつくり出す。
空理空論や理想論だけではない“現場”の空気を観客と共に体感し、劇世界と混交した空間として体験することで、“知恵”への入口を拓く。今後、應典院寺町倶楽部会員の脚本家・演出家の作品を上演し、様々な“知恵”を舞台に招き入れていく予定。
つくり手たちの自由な演劇創作が、“知恵”と社会をつなぐプロジェクト。
Forum Enters The Theater = 演劇は知恵を舞台に上げる。