應典院寺町倶楽部 |コモンズフェスタ2008/2009

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企画趣旨

テーマ:「減災の身体性~見慣れたものに、未知なるものを再発見する。」

減災の身体性。見慣れたものに、未知なるものを再発見する。

 阪神・淡路大震災から14年。死者6434人という未曾有の被害をもたらした災害の折、のべ150万人とも言われるボランティアが地域、立場、役割、年齢、性別、関心などを越えて全国から集まり、復興の原動力となって働きました。ちょうど、應典院の再建計画が進みつつあったこともあって、現在も應典院にご縁をいただいてる方の多くに、阪神・淡路大震災における何らかの学びを大切にされているという話を伺うことがあります。実際、そうした学びを伝承していくことで、「災いを防ぐ」という防災の対策から、「災いを減らす」ための減災の実践が重要であるという認識が広がってきました。
 そこで、阪神・淡路大震災から14年目を迎えた今、災害という非日常から、日常生活を見つめ直す視点があるのではないか、と改めて問題提起を行います。そして、日常生活を丁寧に見つめることで、改めて非日常の場の有り様、在り方が見えてくるのではないか。事実、デザイナーの原研哉は、著書「デザインのデザイン」のなかで、「新奇なものをつくり出すだけが創造性ではない。見慣れたものの中に未知なるものを再発見できる感性も創造性である」と説いています。そこで、今年度のコモンズフェスタでは、「減災」の視点から、日常と非日常はいかに接続しうるのかについて着目します。
 折しも、應典院の位置する上町台地には、「上町断層」が走っていると、各種報道等で頻繁に指摘が重ねられるようになりました。内閣府の中央防災会議によると、阪神・淡路大震災を超えるM7.6の地震が起きた場合、それぞれ最大で、死者4万2000人、避難者550万人、帰宅困難者200万人、被害額74兆円と見積もられています。これらを「想定の範囲内」として、日頃の「備え」を行う上では、わたしたちにどんな創造性が求められるのでしょうか?應典院流の表現を通じて(through:スルーして)、減災とは何かに接近します。

企画一覧

▼減災 through レクチャー

同志社大学大学院出張講義
「アートマネジメントの理論と実践」

應典院と学術協定を締結している同志社大学大学院総合政策科学研究科の政策科学特講「アートマネジメントの理論と実践」の出張講義。ゲストスピーカーに、「劇創ト社」主宰の城田邦生さんを迎え、舞台芸術分野の現場の特徴、課題、可能性に迫ります。また、コモンズフェスタのオープニングトークを兼ね、なぜアートを通じて減災に接近するのか明らかにします。

《日時》 1月9日(金) 18:25~19:55

應典院1F研修室A/[¥] 無料

▼減災 through 演劇

隕石少年トースター 第8回公演
「コーヒー牛乳の止まらない休日」

洪水で屋根の上に取り残された7人の大人たち。見知らぬ人々が共に過ごした最悪な一日の物語です。隕石少年トースターがお届けするお芝居は、ワクワクドキドキして最後にほっこりするピクニックコメディー。しかし今回、そうは言っておられません。人間のおかしみは溢れつつ、濁水の溢れる真剣な舞台。隕石少年トースターの新境地、是非観に来て下さい。このお芝居は、きっと、皆様にとって忘れられない防災グッズになるでしょう。

【脚本・演出】山内 直哉
【出演】関 敬、竹田 幸弘、永井 悠造、千歳 晶子、福嶌 睦、 中西 邦子(劇団そとばこまち)、
    太田 浩司(未来探偵社)

《日時》 1月 16日(金) 19:30
         17日(土) 13:00 / 17:30
         18日(日) 13:00◆ / 17:30(◆アフタートーク:テーマ 「防災と演劇」あり)
         19日(月) 13:00★ / 19:00(★特別企画「屋根の上のショートコント」あり)

應典院2F本堂ホール 
[¥] 前売 2,800・当日 3,300
[?] Tel : 080-5317-7290(劇団携帯)
  E-mail:insekishonen@yahoo.co.jp
※全席指定席・各ステージ80席限定、受付は開演の1時間前、開場は開演の30分前

くだらない番組をボーッと見ていたら突然ニュースに変わった。テレビから流れる映像には瓦礫の山になった街と慌てふためくアナウンサー。他人事だと、僕はカップラーメンに湯を注ぐ。が、良く見ると、湯気の向こうの映像は、自分の住んでいる街がボロボロになった風景だった。ー 名が体をあらわすとおりの脱力系コント集団「LowPowers」が、またもやコモンズフェスタに登場。シニカルかつブラックな笑いで、世間を煙に巻きます。「LowPowers」がお贈りする防災コント、果たして上演可能か!?可能なのか?

【作・演出】チャーハン・ラモーン
【出演】井田 貴仁、大宮 将司、桂 正樹、片岡 百萬両(ミジンコターボ)、後藤 啓太、
    城田 邦生(劇創ト社)、チャーハン・ラモーン、福山しゅんろう(まじっくらじお)、
    林 裕介(自由派DNA)
【声の出演】白木原 一仁(ななめ45°)、湯浅 崇

《日時》1月22日(木) 19:30
       23日(金) 19:30 

應典院2F本堂ホール
[¥] 前売 ・当日 2,000
[?] TEL&FAX:06-6631-5112
   E-mail : lowpowers@gmail.com(Low Powers事務局)

▼減災 through 展示

展示会場には、無数の「見慣れた何か」が並びます。その「見慣れた何か」を、思いも寄らない災害時に役立てるツールとしてどのように活かすことができるかを考えます。参加者の方が「見る」だけでなく、いかに「使う」か、またそれらを組み合わせて新たな道具を「つくる」言わば、今回の展示は、災害発生時にいかに被害を減らすことができるのか、日用品を使った「素振り」です。災害という非日常に対する市民の創造性を、参加者の想像力を駆使して深めていきます。展示会場のコーディネーションは、美術家の小山田徹さん。2週間かけて行われるこの「進化型展示」は、1月25日の16時30分より、クロージングトークで総括の予定です。

《日時》1月9日(金)~25日(日) 10:00~19:00

應典院2F気づきの広場/[¥] 無料

「写真展・チベットへの旅」
青年僧一人旅聞き書き

写真展のテーマは「コンパッション」。サンスクリット語で「カルナー」と言い、日本語では「悲」ということばを充てることができます。その悲しみは、2008年3月10日の出来事に端を発するものです。拘束されている仲間たちの開放を求めて平和的なデモ行進を計画していた、中華人民共和国チベット自治区のラサにあるデブン寺の僧侶らが逮捕されたことを受け、翌日から武装警官との激しい衝突が起こることとなったのです。今回、2名の僧侶のコラボレーションによる、遠くチベットに悲しみの思いを馳せる写真展を開催いたします。写真は飯島俊哲師、文は岡澤慶澄師によるものです。計60点のパネルを、どうぞご覧ください。

《日時》1月9日(金)~23日(金) 10:00~19:00

應典院1Fウォールギャラリー/[¥] 無料
※現在應典院寺町倶楽部では桂七福師匠らとともに、チベット問題を取り扱った落語づくりを展開中。

「超日常な風景から」
Ultra Ordinary View

静かに佇む家屋。風にそよぐ道ばたの草花。穏やかな景色。ある日、ここは…。震災の被災地の風景を取り上げ、彼の地にそしてわたしたちの日々に、 思いを馳せる展示。高精細カメラで撮影した塩谷集落の日常<超日常な風景>を上映することを通じて、被災地の今の風景から、私たちの日常、そして「発災」という非日常に関心を向ける機会としたいと考えています。救援から復興を経て、それぞれの日常の暮らしが送られている風景の中から、災害とは何かを考る機会といたします。

《日時》1月9日(金)~12日(月・祝)10:00~19:00

應典院2F本堂ホール/[¥] 無料(ドネーション制 ※カンパ制

※2004年10月23日に発生した新潟県中越地震は、阪神・淡路大震災以来となる最大震度7を記録。新潟 県中越地震は、兵庫県南部地震による災害が阪神・淡路大震災と呼ばれたように、その後新潟県中越大 震災と呼ばれることに。中でも塩谷集落は、地震前は49世帯であったところが、20世帯に減ったとい う。今回[remo] 記録と表現とメディアのための組織の協力により、地域に取材した展示を行う。

「共有空間がもたらす地域コミュニケーションについて年始早々考えてみる会」
減災の視点もからめて

「出張!ARCトークコンピレーション in コモンズフェスタ」。ゲストは、人々が気軽に自由に集まれる共有空間を、公共の場所につくってきた美術家・小山田徹さん。アーティストとして人と人をつなぐメディアを生み出す実践を長年されてきた小山田さんにとって、そこで生まれるコミュニケーションが実社会にどのような影響を与えると捉えているのでしょうか?今回は、應典院のコモンズフェスタ(テーマ:「減災」)での出張トークということで、地域コミュニティの活性化が災害時にどのような効果をもたらすのかも絡めながら、みなさんで年始早々語りあいましょう!

《日時》1月10日(土) 18:00~20:00

應典院2F気づきの広場/[¥] 1000(資料代、お茶代)
[?]arc@outenin.com
※予約者優先

誰にでもできる簡単なマッサージを通して、人とふれあうことを楽しみます。人は、こんなにも繊細で、やわらかく、強く、弾力があり、常に変化して、息づいている。それが、「あなた」で、そして「わたし」。同じ場所にいる人たち皆で、感じていることをすくって、味わって、「気持ち」を一緒に作っていきたいです。 持ち物としてハンドタオルをご用意ください。
講師:タミヤリョウコ(ライター)

《日時》1月11日(日) 15:00~17:00

應典院1F研修室A/ [¥]500円/定員15名
※要予約

「詩の学校」は、詩作と朗読のワークショップです。自分自身と出逢い、表現を学び、社会の関係をさぐる場が、毎月1回、應典院で開催されています。今回はその特別編。震災という出来事を記憶の時間にとじこめるのではなく、わたしたちの未来とつながるために、つむぐことば。そららのことばを、それぞれの生活へもちかえってみませんか?
講師:上田假奈代(詩人・cocoroom代表)

《日時》1月14日(水) 19:00~21:30

應典院1F研修室B/ [¥]1,000
※19:00~秋田光彦師(大蓮寺住職)の法話

▼減災 through 映画

應典院コミュニティ・シネマ・シリーズ Vol.14
「『オオカミの護符』上映とトーク」

都心から程近い、神奈川県川崎市宮前区の土橋地区に、260年以上続く庶民の信仰があります。「お犬さま」を祀った武蔵御嶽神社に参拝し、「オオカミ」が描かれたお札をもらってくる、というものです。勘の良い方は、「お護り」ということは、神社の役割では、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、この『オオカミの護符』は、神仏混淆の世界に生まれた庶民の信仰です。そうした題材を扱った映画を、鉄とガラスとコンクリートで出来た現代建築のお寺で上映いたします。
今回の上映にあたり、由井 英監督(『オオカミの護符』)をお招きします。終了後のトークでは、秋田光彦大蓮寺住職・應典院代表も交え、監督と共に私たちの生活世界をよりよくしていくための知恵を紡ぎ出すことができれば、と考えています。以下、監督からのメッセージです。
「上映後に、皆さんと交流できる時間を設けていただいているので、映像に込めた思いや、 取材で出会った皆さんとのエピソードなど、率直に、また深く掘り下げてお話を交わすことができれば幸いです。大阪の皆様とお目にかかれることを楽しみにしております!」

《日時》12月23日(火・祝) 13:30~16:30

應典院2F本堂ホール/[¥]一般1,500・應典院寺町倶楽部会員と学生1,200
※終了後ワンコイン交流会(500円)を開催いたします

由井 英<ゆい すぐる>監督プロフィール
1969年東京都生まれ。長野県南佐久郡川上村で育つ。1993年、日本大学商学部商業学科卒業後、渡仏。1996年、Ecole Superieure Libre d'Etudes (上級映画学校)卒業。2001年、株式会社民族文化映像研究所(所長:姫田忠義)。2002年、同研究所退所。2006年、株式会社ささらプロダクションを設立。2008年、『オオカミの護符 ー里びとと山びとのあわいにー』監督制作。第6回文化庁映画賞文化記録映画優秀賞受賞。現在、『谷戸のくらしと講 <仮題>』制作にとりかかっている。

▼減災 through コラボレーション

「公共性を開く市民の表現・メディア」
市民が創る非営利放送の視点から

マスメディアが掬いきれない声を市民の手で伝える「非営利放送」に注目が集まっています。非営利放送の特徴は、メディアにおける公共性の高さにあります。そして、各地で取り組まれてきている非営利放送の源流は、阪神・淡路大震災の際、神戸市長田区において、最も情報が伝わりにくい外国人を対象に始まった多言語放送局「エフエムわいわい」(FM77.8MHz)にあるとも言えます。今回、G8サミット等でも大きな役割を果たしつつある市民による新しいメディアのかたちとして非営利放送を取り上げ、日常・非日常を問わず、地域社会におけるコミュニケーションとはいかにあるべきかに接近します。
基調講演は「震災とラジオ、市民メディアの取り組みが生活を変えた」をテーマに、日比野純一さん(世界コミュニティラジオ放送連盟日本協議会代表・FMわいわい代表)。その後、松浦さと子さんをコーディネーターに、小山帥人さん・隅井孝雄さん・川島隆さん・日比野純一さんによるパネルディスカッション「コミュニティ・メディアの公共性」です。
<共催:JCL(自由ジャーナリストクラブ)、ジャーナリスト・ネット、群体グループ>

《日時》1月25日(日) 13:30~17:30 
寺子屋トーク55回&コモンズフェスタ2008/2009クロージングトーク

應典院2F本堂ホール/[¥]一般1,500・應典院寺町倶楽部会員と学生1,200
※クロージングトーク終了後、記念するレセプションを行います。

▼減災 through 上町台地

今年度、下寺町界隈の若手僧侶のネットワーク「三帰会」が、上町台地の歴史資源を活用した安全・安心のコミュニティづくりを目指して、「防災寺子屋」と題した活動を展開してきました。これは、いまや全国的に知られるところとなった「上町断層」だが、その縦走線に沿って、市内随一の寺町があることは意外に知られていない、という関心からの取り組みです。渥美公秀さん(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター准教授 、特定非営利活動法人日本災害救援ボランティアネットワーク理事長)をゲストに、この間の取り組みを締めくくります。
<主催:三帰会>
應典院が位置する「上町台地」界隈において展開される、各種「減災」関係の催しです。(「減災キャラバン」はコモンズフェスタ終了後、レスキューストックヤードの主催で行われます)

《日時》1月15日(木) 18:30~20:30

大蓮寺本堂(應典院北隣)/[¥] 無料

2008年11月29日、左記の「三帰会」の主催による「防災寺子屋」活動の一環として、「防災てらまちウォーク」が開催されました。昼食には「災害用非常食アルファ化米」を試食するなど、万一の日に備えることの重要性を見い出す機会となりました。防災とは単なる危機管理ではなく、平生からの地域全体の意識啓発や住民どうしの関係性の育成を基盤とするものであるべきではないか、この点について僧侶、実践家、学識経験者、アーティストと共に、まちを歩いて学びました。今回、「減災」をテーマにしたコモンズフェスタにつき、当日の記録写真を展示し、寺町界隈の特徴をご紹介します。

《日時》1月9日(金)~25(日) 10:00~19:00

應典院2Fウォールギャラリー/[¥] 無料

全国各地の取材から減災にまつわる30のエピソードをまとめ、「いのちをまもる智恵を伝える」という冊子に編集した「特定非営利活動法人レスキューストックヤード(RSY)」の主催により、上町台地界隈にて、冊子の内容をもとにしたパネル展が開催されます。應典院を皮切りに、萌(2月8日~14日)、高津宮(2月15日~2月21日)、練(2月22日~2月28日)と、1ヶ月かけて4カ所にて展示の予定。既に、このパネル展は豊橋(愛知県)や豊岡(兵庫県)で開催されております。

《日時》2月1日(日)~7日(土)

應典院2Fウォールギャラリー/[¥] 無料
※2月6日19:00~20:30に2F本堂ホールにてトークの予定
【栗田暢之RSY代表、秋田光彦大蓮寺住職・應典院代表、ほか】

各プログラムの概要は【会場、[¥]料金、[?]問い合わせ先】の順で示されています。催しの詳細は[?]までお問い合わせください。
[?]が記載されていない催しのお申し込み等は、應典院寺町倶楽部までお願いいたします。

お知らせ

2008.01.12
オープニング企画「アートマネジメントの理論と実践」、無事終了しました。
2008.01.13
映像発信てれれ、一日目の上映会は無事終了しました。
2008.01.14
映像発信てれれ、二日目の上映会も無事終了しました。
2008.01.15
本日から、4回実施の殺陣のワークショップが始まります。
2008.01.16
4回実施の殺陣のワークショップ、第1回目を無事終えました。(2回目は18日、3回目は22日、4回目は25日です)
2008.01.20
ぞくぞくと企画が進んでおります。20080118tate.png殺陣のワークショップ(2008.1.15, 18, 22, 25)20080118ohta.png太田浩司さん展示(2008.1.19〜25)20080119chigirie.pngハヤシエリさんちぎり絵ワークショップ(2008.1.19,20)20080119arctc.png築港ARC「コミュニーケーション」を考えるワークショップ(2008.1.19)
2008.1.23
劇創ト社 with LOW POWERS、始まりました。好評につき、夜の公演の予約はすべて打ち切らせていただいております。20080123.png初日の「締め」の様子(2008.1.23)